以前からお世話になっているお得意先様からのご依頼で二世帯住宅で、今までお使いになられていなかった住まいを、家族が増えるからと壁紙の張替のご依頼でした。

施工前のリビングです。全面張替されました。

施工前の壁から天井までアーチ型の廊下の天井です。
ご要望は、
1)猫を飼っていらして、廊下のある場所だけ特に引っ掻くのでペット用の壁紙を貼って欲しい。
2)寝室のタイルカーペットの床が、やっぱり猫の毛が気になるので出来ればフローリングにしてほしい。
大きくこの二つがご要望で、内装のリフォームには必ずと言っていいほど付いてくる窓周りのお取替とクローゼットの扉の調正でした。
日本はペット文化の国とも言われ、ペットと共存するためのインテリア業界各社力を入れている商材の一つです。傷、匂い、抗菌、又ペットの足に負担がかからない商材、ペットの為の出入り口と様々です。今回お施主様が選ばれたのは、傷に強いペット用の壁紙でした。
現場を拝見にお伺いしますと、まあリビングの広い事、広々と開放的で気持ちの良い間取りです。又、問題の猫が大好きな壁は、壁からそのまま天井までアーチ型に繋がっており、ぐぐっと壁から天井まで繋いで貼らないといけません。ましてや、ペット用壁紙、傷に強いだけあって普通の壁紙に比べ固く伸びません。

ペット用壁紙 壁から立上天井まで一気に貼りました。

こちら施工前の廊下 ネコちゃんががりがりとやってくれたところですが解りますか?

すっかりきれいになりました、ペット用壁紙、ひっかかりがなくつるっとしています。

奥に見えますのが、今回施工をお願いした中村さんです。
実はこのアーチの壁、一度貼って、仕上がりが良くないと剥がしてもう一度下地処理して張替を致しました。
でも施工後にお伺いした際に奥様が、「やっぱり不思議ですね、猫が引っ掻かなくなりました」とおっしゃっていました。効果がちゃんと出るのですね、流石それとうたった商品だと感心したところです。
機能が付いた壁紙、各メーカーさまざまに工夫を凝らしていますが、やはり効果が出ないと淘汰されていくものですよね、効果があるから現在もそれとして売り出せるって事なんだと今更ながら思いました。
さて、ご寝室のタイルカーペットに関しましては、かなり決定まで時間を要しました。
と申しますのが、タイルカーペットの厚みとフローリングの厚みでは差がありすぎるのです。一般的にはその差は、下敷きを木で作って貼りつけてからフローリングを貼っていきます。ただ、その作業は、糊やボンドを使って貼りつけますので、元にもどしてタイルカーペットにしようとすると又大変な作業になり、しかも元通りつるんとした状態には戻りません。

施工前、ベルギー製のタイルカーペットが貼られていました。

置き時期ビニル床タイル施工後です。見た目はフローリングそのものです。
あれこれ考えた結果、当店が提案致しました商品は、リリカラのレイフロアーなる商品です。こちらは、フローリングと同じようなサイズ展開で、フローリングの巾から色調までさまざま選べ、施工は、タイルカーペットを貼る時と同じ様な特殊な糊を使います。テイストは木目と石目調から選べます。簡易接着(ピールアップ工法)なので剥がす時も下地を傷めず楽々で部分張替も容易にできます。剥がせる安心感と施工の簡易性、木目の風合い、お掃除し易さを考え、こちらに決めて頂きました。

リリカラレイフロアウインディーメイプル
施工後に歩いてみると、やっぱりフローリングとは違う感触で、冷たくは無いのですが木の温かさも感じる事はできませんでしたが、すっきりと清潔感があり、明るい仕上がりとなったと思います。
最後は、カーテンとロールスクリーンを取付ました。明るいポップな柄をお選びになり、施工前の落ち着いたイメージから一転、若々しいお部屋となりました。

ニチベイ デザイナーズシリーズ リビングと書斎の間仕切りに採用されました。

こちらもニチベイ ポップで明るいデザイン、勝手口のドアも同じものです。
又最後に追加で和室の障子をカーテンにとのご相談を頂きました。こちらも、障子の桟をネコちゃんにやられていました。ですが、行く行くは又障子に戻したい、とりあえずお子様がお小さい間だけカーテンにしたいとのご要望でした。

かわいい動物がらのカーテン、窓の中にすっきりと納まりました。
こちらは障子の建具のサンにすっぽりと入り込むレールを直接取付して、将来レールを外しても見える所に傷を残さないやり方で取付ました。
箱庭が広がり奥ゆかしい素敵な和室、今だけちょっとにぎやかに動物がらのカーテンが掛っています。
工期は一週間程度で仕上がりました。壁紙や床はやはり面積が広いので、取り替えると全く違ったイメージになりますね。
2010.11施工 那珂川町K様邸
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